■建築研究資料

ユーザーニーズと理想の住まい
 −住宅生産実務者へのヒアリング調査−

坊垣 和明 1)、福山 洋 2)、河野 守 3)、大久保 孝昭 4)、小俣 元美 5)、木内 望 5)、勅使川原 正臣 2)

建築研究資料  No.98,  2003,  独立行政法人建築研究所


<概要>

 研究主幹チームは、「真に良い住宅」の方向性と、将来に向けて「真に良い住宅」を実現するために必要な研究テーマと開発要素を提示し、併せて現在建築研究所で実施している研究テーマの見直しを進めるための素材を提供することを目標とした調査研究を行っている。本研究資料はその成果の一部を報告するものである。
 建築物に限らず、多くの製品は供給側と需要側との相互の意思・意図の働きにより、より満足度の高い製品が生まれる。人々の最も基本的な生活の器である住宅では、とくにこのような傾向が顕著であると考えられる。そこで、二つの側面から調査研究を実施した。
 一つは、消費者・ユーザーである一般市民から、建築研究所が設定した課題(「21世紀理想の住宅」(平成13 年度)、「こんなまちに住みたい」(平成14 年度))についての論文を募集し、一般市民の求める理想の住宅像・都市像の調査である。他の一つは、供給者側である住宅の設計者・工務店への、彼らが目指す理想の住宅像、およびこれを実現するための施主を含めたユーザーとの係わりに関するヒアリング調査である。
 本資料は、後者のヒアリング調査結果を報告するものであり、以下の各章で構成されている。

 第1章では、本調査研究の必要性が、建築研究所の研究開発の方向性との係わり
 で記述されている。
 第2章では、ヒアリング調査の主旨、目的、および、全12 回のヒアリング調査の期
 日・対象者・担当者、ならびに実施組織について記述されている。
 第3章では、各ヒアリング調査の要旨を記述しており、それぞれのヒアリング対象者
 が語る「真に良い住宅づくり」のエッセンスが示されている。
 第4章では、これらのヒアリング調査から考察された、今後実施すべき課題につい
 ての方向性を示す提案が示されている。
 第5章では、本調査研究を総括し、「真に良い住宅とは何か」を大きな研究・開発テ
 ーマとして実施するための道程について論じられている。

 付録には、各ヒアリング調査の詳細が収録されている。

 1) 研究総括監
 2) 構造研究グループ
 3) 防火研究グループ
 4) 材料研究グループ
 5) 住宅・都市研究グループ


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