■建築研究報告

曲げと壓縮をうける木材の強度に關する研究

久田  俊彦

建築研究報告  No.9,  昭和26年8月


<概要>

木構造計算に於ける曲げと壓縮をうける木材の斷面計算は次式によって行われている。

即ち

  記號

N=設計用軸方向壓縮力

M=設計用曲げモーメント

A=材斷面積

fc,fb=許容壓縮及び曲げ應力度

Z=斷面係數

ω=挫屈係數

  上記計算式は軸方向荷重に對してはω法による壓縮應力度、曲げモーメントに對しては通常の曲げ應力度をとり、兩者を連續的に合成したもので全く便宜的な算式であることはいう迄もない。しかるに曲げと壓縮をうける木材に關しては殆どその研究がなく、上記算式の妥當性、安全性については不明である。
  本文に於ては上記複合應力をうける木材の基準的状態即ち兩材端ピンで且軸方向中心荷重と曲げモーメントを受ける場合について實驗的並に理論的に研究し前掲現行計算式について檢討を加えた。

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