平成13年度共同研究課題

2 低コスト型耐火被覆工法、耐火塗料、耐火材料の開発
研究期間(H10〜14)
 
[担当者] 遊佐秀逸、茂木 武、大宮喜文、増田秀昭
[相手機関] 菊水化学工業(株)、日本建築仕上材工業会、(社)日本塗装工業会、 (社)日本鋼構造協会
 
 本研究の目的は、社会コストの負担を強いることとなるであろう、現在の耐火被覆材の90%以上を占め、施工時及び経年劣化時の粉塵発生が労働衛生上、健康管理上問題となっており、また、将来の建物解体時、廃棄物処理に於いても、周辺環境対策、管理型処分場確保等で問題視されている無機繊維混入吹き付け材の代替のとなる材料を開発するための基礎資料の提供、及びその工法の性能評価手法を作成することである。
 本年度は、コストを低減する耐火被覆材料の候補として耐火塗料を選定し、鋼構造の耐火被覆としての適用性、工法として耐火性能を確実に有するか等に関して熱容量試験、及び載荷加熱試験を行った。その結果、一般に耐火塗料は無機繊維混入吹き付け材の約 1/20〜1/10の厚さで同等の耐火性能を有すること、H形鋼柱への付着性は概ね良好であったが、梁及び鋼管柱へのそれは検討の余地があこと、ある種の耐火塗料は厚塗りするとそれだけ発泡厚さは増加するものの、脱落等によりかえって耐火性能が減ずること等が明らかとなった。


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