■強震観測事業

●建物の強震観測
 建物の耐震安全性の向上を図るためには、地震動特性や建物の地震時挙動を正確に知り、耐震設計の一層の合理的を図る必要があります。
 地震動や地震時の建物の挙動は非常に複雑であり、その特性を議論するためには実際の現象を観測して分析することが極めて効果的です。
 このような背景から、建築研究所は1957年より建物の強震観測を開始し、現在も積極的に推進しています。

 建築研究所は現在、全国の70箇所以上の観測地点に強震計を設置し、地震時の揺れを計測しています。
 建築研究所の強震観測は、低層から超高層、免震構造や制振構造など、様々な規模と構造の建物を対象としています。
 頂部と基礎、及び地盤上に加速度センサーを設置し、複数の観測点の動きを1台の強震計で集中的に記録しています。

 建物に入力する地震動は、近傍の地盤によって増幅され、また建物の支持地盤と建物自身とが相互に干渉し合い、その様相を大きく変えます。
 このような表層地盤増幅や地盤と建物の相互作用の効果は、近年耐震基準にも取り入れられていますが、まだ未解明の部分が残されています。
 その解明には建物と地盤の双方を対象とした観測記録の蓄積が不可欠であり、特に建物を対象とした観測の充実を図る必要があります。
 建築研究所は建物の耐震安全性の一層の向上のために、強震観測の普及を図り、関連する研究開発を進めてゆきます。


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