建築研究所年報

第 59号 令和6年度

第1部   研 究 開 発 の 概 要

■令和6年度に終了した研究開発

【運営費交付金による研究開発】


【外部資金による研究開発】

  • 1)科学研究費助成事業
  • 【研究代表者・主担当】
    1. 人口減少・生活様式の変化に対応した商業地域の再編手法【持続可能】

    【研究分担者】
    1. 建物の振動制御構造の減衰性能評価に基づくロバスト性向上【安全・安心】
    2. 可燃性断熱材を用いた木造建築物における防火性能の解析的評価手法の構築【安全・安心】
    3. 木造住宅生産における職方の多能化に向けたジョブコーディネーションのモデル構築【持続可能】
    4. 建築物周辺に障害物がある場合の津波荷重メカニズムの解明【安全・安心】?
    5. 建築ファサードの激しい火災性状に関する実験的解明及び精緻な予測技術の開発【安全・安心】

  • 2)研究開発とSociety5.0との橋渡しプログラム(BRIDGE)
    1. インフラ分野のDXの推進−BIMデータを活用した建築プロジェクト管理の省力化・高度化【持続可能】
    2. 住宅・社会資本分野における人工衛星等を活用したリモートセンシング技術の社会実装
      −建築分野(市街地)における衛星データの活用【安全・安心】
    3. 住宅・社会資本分野における人工衛星等を活用したリモートセンシング技術の社会実装
      −建築分野(市街地火災)における衛星データの活用【安全・安心】
    4. 中高層木造建築物の普及を通じた炭素固定の促進【持続可能】
      −中高層木造建築の生産・施工の効率化による低コスト化方策の提案
      −中高層木造建築技術に基づく一般化した設計・施工方法の提案
    5. 中高層木造建築物の普及を通じた炭素固定の促進
      −中高層木造建築技術に基づく一般化した設計・施工方法の提案
    6. 標準版BRIDGE 建築分野における国際規格の開発・整備の推進【安全・安心、持続可能】
      −建築用免震ゴム【安全・安心】
    7. 標準版BRIDGE 建築分野における国際規格の開発・整備の推進【安全・安心、持続可能】
      −建築分野における国際規格の開発・整備の戦略策定に向けた調査検討業務
    8. 標準版BRIDGE 建築分野における国際規格の開発・整備の推進【安全・安心、持続可能】
      −床材の遮音性能の測定方法【持続可能】

  • 3)令和5年度補正林野庁補助事業「木材製品の消費拡大対策のうち、CLT建築実証支援事業のうち、CLT等木
      質建築部材技術開発・普及事業」
    1. 流域治水における木造住宅の水害対応技術の開発【安全・安心】

  • 4)交流研究員
    1. 中層木造建築物の合理的な構造設計法に関する研究【持続可能】
      ・枠組壁工法における経験変形角毎の損傷修復手順の整理及び耐震シミュレーションソフトを使った損傷修復時間と費用の算出の検討
    2. 全般換気及び空調システムの省エネ性 及び 室内温熱環境(温度・湿度)の評価手法について
    3. 脱炭素社会における室内環境性能確保と省エネを両立させた設計手法に関する研究
    4. 多様な在館者と建築物の大規模化に対応した避難安全設計技術の標準化に向けた技術開発【安全・安心】
      ・避難・防災に関する専門知識(性能規定化の考え方、群衆避難・弱者避難に関する評価手法および設計法等)の習得
    5. 多様な在館者と建築物の大規模化に対応した避難安全設計技術の標準化に向けた技術開発【安全・安心】
      ・保育施設の火災時の避難安全に関する調査・研究および性能設計に関する知識の習得
    6. 中高層木造建築物の防耐火性能に関する研究【持続可能】
      ・枠組壁工法中層建築物の合理的な防耐火設計法
    7. 加熱発泡材単体の材料試験方法に関する研究【持続可能】
    8. 加熱発泡材の熱特性データベースの構築に関する研究【持続可能】
    9. 仮設建築物に使用した木材の再利用可能性に係る性能調査【持続可能】
      ・中高層木造建築物の社会実装の促進に資する研究開発
    10. 十勝川千代田実験水路における浸水対策技術の検証実験【安全・安心】
      ・耐水害木造住宅の性能評価等
    11. 木造住宅における浸水対策技術の検証実験【安全・安心】・耐水害木造住宅の性能評価等
    12. 建築物の安全・維持管理に資するドローンを活用した建築保全技術の開発【持続可能】
      ・建築用シーリング材のワーキングジョイントにおける性能評価
    13. 建築物の安全・維持管理に資するドローンを活用した建築保全技術の開発【持続可能】
      ・建築ドローン分野においてグローバルに研究活動していくためのマネジメント
    14. 建築物の安全・維持管理に資するドローンを活用した建築保全技術の開発【持続可能】
      ・有機系接着剤の長期耐久性に関する研究


■令和7年度以降に継続する研究開発

【運営費交付金による研究開発】

  • 1)構造研究グループ
    1. 宅地の液状化対策技術に関する研究【安全・安心】
    2. 杭基礎建物の残存耐震性能の評価方法に関する研究【安全・安心】
    3. 杭基礎建物の2次設計用地震荷重の合理化に関する研究【安全・安心】

  • 2)環境研究グループ
    1. 政府統計データに基づく住宅エネルギー消費実態の分析【持続可能】
    2. 熱環境シミュレーションを活用した都市の暑熱への適応策の評価に関する研究【持続可能】

  • 3)防火研究グループ
    1. センシング技術を活用した歴史的建築物のアクティブ防火対策に関する研究【持続可能】

  • 4)材料研究グループ
    1. 中高層木造軸組工法耐力壁の構造性能に柱頭柱脚接合部の曲げ抵抗等が及ぼす影響の定量的評価技術の開発【持続可能】

  • 5)建築生産研究グループ
    1. 建築生産の多様化とデジタル化に対応したプロジェクト運営手法に関する研究【持続可能】
    2. 屋外に面する非構造部材の劣化検知技術に関する研究【持続可能】
    3. 新築工事の非構造部材の耐震性能向上によるライフサイクルにおける環境負荷低減に関する基礎研究【持続可能】
    4. オフサイト木造構法の定着に向けた生産システムに関する研究【持続可能】

  • 6)住宅・都市研究グループ
    1. リモート・センシング技術による地震災害後の市街地被害の迅速把握技術の実運用【安全・安心】
    2. 高齢化・人口減少下で発生する災害における持続可能な住宅・都市復興策の検討【持続可能・安全安心】
    3. 公的統計ミクロデータへの地理空間情報付加による住宅ストック推計の高度化【持続可能・安全安心】
    4. 地方自治体におけるマンション管理適正化指針に基づく助言・指導等の運用実態に関する調査研究【持続可能】
    5. 都市公園等を活用した公共施設等の建替・再編に関する研究【持続可能】

  • 7)国際地震工学センター
    1. 不均質震源モデルを用いた1923年関東地震の建物被害率分布の再現解析【安全・安心】

【外部資金による研究開発】

  • 1)科学研究費助成事業
  • 【研究代表者・主担当】
    1. 大型木造建築物における柱梁接合部のせん断耐力評価法に関する研究【持続可能】
    2. 国家レベルでの建築・都市情報活用に向けた政策選定過程の国際比較【持続可能】
    3. 近年の運用変更を踏まえた水害後の応急仮設住宅供与必要戸数の推定手法の検討【安全・安心】
    4. 地震ノイズを予測する:地震観測と地盤構造調査の効率化に向けて【安全・安心】
    5. スロースリップとスラブ内地震の関係モデルのさらなる高度化【安全・安心】
    6. CO2削減に寄与する結合材を用いたコンクリートの強度発現と耐久性評価【持続可能】
    7. 大規模物流倉庫および高木質化建築物等の長期・大規模火災の火勢抑制対策に関する研究【持続可能・安全安心】
    8. 沈み込み帯におけるスロースリップと大地震の相互作用モデル構築【安全・安心】
    9. ドローンを活用した建築物点検プロセスの評価と最適化システムの開発【持続可能】
    10. 火災時エレベーター避難における車いす利用者の心理・安心感に関する実験的研究【安全・安心】
    11. ドイツにおけるプレファブ住宅の地域型生産システムとその持続可能性に関する研究【持続可能】
    12. 周辺建築物等の影響を考慮した小規模な建築物及び工作物の合理的な耐風設計手法の提案【安全・安心】
    13. 公共建築工事における多様な発注・契約方式の活用状況に関する定量的研究【持続可能】
    14. トラス梁を含む重層鉄骨造建築物の合理的な崩壊制御機構に関する基礎研究【安全・安心】
    15. 人流データを活用した気候変動の暑熱リスクを低減する適応策の評価【持続可能】

  • 【研究分担者】
    1. Slow-to-Fast地震学【安全・安心】
    2. Slow-to-Fast地震発生帯の構造解剖と状態変化究明【安全・安心】
    3. 高時間分解能の放射光その場観察変形実験で探る深部断層形成と地震発生のメカニズム【安全・安心】
    4. 大地震における杭基礎の残存耐震性能と建物の構造安全性【安全・安心】
    5. 執務空間における窓の視環境性能:新たな眺望性指標を用いた一元的評価手法の確立【持続可能】
    6. 地方からみた戦後日本のパブリックハウジングの実像:初期公営住宅の規範性と固有性【持続可能】
    7. 偏心のある建物に設置される天井の地震応答評価【安全・安心】
    8. 様々な切り欠きや孔を有する製材及び集成材梁の耐力設計法の確立【持続可能】
    9. 地震後の損傷レベルに着目した木造住宅の新しい耐震設計指標と損傷判定技術の開発【持続可能】
    10. 東日本大震災からの短期的・中期的観点からの空間的復興の検証【安全・安心】
    11. 住宅生産組織の特性を活かした木造住宅の長期利用に資する制度のあり方に関する研究【持続可能】
    12. 水害リスクを踏まえた都市づくりにおける多段階的な土地利用規制・誘導の理論化 【安全・安心】
    13. 造成宅地における災害レジリエンスに資する統合的耐震性能評価指標の開発【安全・安心】
    14. 持続可能な建設工事を実現する完全無耐火被覆鉄骨造の耐火設計技術の開発【安全・安心】
    15. 竜巻作用下の木造建築物の被害発生メカニズムの解明と検証法の高度化【安全・安心】
    16. CO2削減に寄与する結合材を用いたコンクリートの強度発現と耐久性評価【持続可能】
    17. 浸水後に継続使用される戸建住宅の技術的な被害軽減方策・復旧手順の開発【持続可能】
    18. 月面都市の実現に資す建築基礎地盤工学の月面適用性の検討【安全・安心】

  • 2)戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
    1. 建物センシングデータ収集・集約技術の研究開発【安全・安心】
    2. スマートインフラマネジメントシステムの構築
      画像診断を用いた外装仕上げ材の劣化度評価手法確立による鉄筋コンクリート造建築物の維持管理手法の高度化【持続可能】
    3. スマートインフラマネジメントシステムの構築
      既存建築ストックのデータ活用と価値を高めるデジタルツインの構築【持続可能】

  • 3)UR(独立行政法人 都市再生機構)
    1. UR賃貸住宅の断熱特性把握と効果的な断熱・気密対策検討【持続可能】

  • 4)寄付関係
    1. 極大地震動に対する避難施設等の建築物の終局状態の評価と被災度の判定【安全・安心】
    2. 地震観測に基づく鉄骨造建築物の機能継続性評価手法の研究【安全・安心】
    3. 妻面や桁行面に大開口を有する建築物の内圧性状及び設計用風荷重に関する研究?【安全・安心】
    4. スラブ内地震を中心とした沈み込み帯の地震活動に関する発展的研究【安全・安心】
    5. 既存骨組の耐力と剛性を考慮した間柱型ダンパの耐震補強設計法の構築【安全・安心】


■共同研究

【建築基準整備促進事業関係共同研究】

    1. RC造建築物等の長寿命化に資する溶融亜鉛めっき鉄筋の基準整備に関する検討【持続可能】
    2. CLTパネル工法建築物の仕様規定ルートの基準整備及び構造性能に関する検討【持続可能】
    3. 新たな基準に対応した耐火構造の構造方法の告示化に係る検討【持続可能】
    4. 長時間の遮炎性・遮熱性等を有する防火設備の告示化及び性能評価方法の検討 【安全・安心】
    5. 主要構造部の防耐火性能に関する合理的な性能評価等に係る検討【安全・安心】
    6. 既存建築物の実用的な省エネ性能診断法・評価法に関する検討【持続可能】
    7. 木質系異種複合部材の品質基準における長期性能の評価方法の検討【持続可能】
    8. 避難施設等の合理化に係る検討【安全・安心】
    9. 既存建築物の防火性能評価及び改修手法の合理化に関する検討【持続可能】
    10. 住宅の仕様基準の高度化に関する検討【持続可能】
    11. CLT 床の重量床衝撃音対策に関する基準整備に関する検討【持続可能】
    12. 大規模地震発生後の RC 造共同住宅の継続使用性評価手法に関する検討【安全・安心】

【一般共同研究】

    1. CLTパネルの特質をいかした実験棟建設とその性能検証【持続可能】
    2. 枠組壁工法による中層木造建築物等の設計法の開発【持続可能】
    3. 木造住宅の屋根下葺き材の耐久性評価に関する研究【持続可能】
    4. 衛星測位センサーを用いた被災建築物の残留変形分布計測システムの構築に関する基礎的検討【安全・安心】
    5. ガス成分分析を用いた建築材料の燃焼生成物の毒性評価手法に関する研究【安全・安心】
    6. LCCM(Life Cycle Carbon Minus)住宅に関する研究【持続可能】
    7. コンクリートの耐久性能等に及ぼすリサイクル骨材の物性に関する基礎的研究【持続可能】
    8. 中性子ビーム技術によるあと施工アンカーの付着特性評価【持続可能】
    9. 強風被害の発生メカニズムに関する研究【安全・安心】
    10. 光ケーブル及び光信号計測装置を用いた地震観測に関する研究【安全・安心】
    11. 津波及び洪水等による外力性状に関する研究【安全・安心】
    12. 建築物の維持保全に関わる係留式及び接触・破壊式ドローンシステムの技術開発【持続可能】
    13. 点群データを用いた被災建物の損傷評価手法の普及に資する検討A【安全・安心】
    14. 点群データを用いた被災建物の損傷評価手法の普及に資する検討I【安全・安心】
    15. 構造ヘルスモニタリングによるRC造建物の被災判定に用いるセンサの信頼性評価に関する検討【安全・安心】
    16. 建物の長寿命化に資する躯体改造後の建物性能評価に関する研究【持続可能】
    17. 実大強風雨発生装置を用いた屋根瓦の耐風性能に関する研究【安全・安心】
    18. 発泡プラスチック断熱材を用いた木造外壁の準耐火性能評価手法に関する研究【持続可能】
    19. 外装用難燃処理木材の経年劣化後の燃えひろがり抑制性能に関する研究【安全・安心】
    20. 靱性のある杭基礎部分構造システムの耐震性能評価法の開発【持続可能】
    21. 都市・建築におけるドローン・エアモビリティの社会実装に向けた連携研究【持続可能】
    22. サーバに収集される建築物の構造ヘルスモニタリング情報を用いた被災判定技術に関する検討【安全・安心】
    23. 建築物の室内環境確保と省エネルギーのための技術体系に関する研究【持続可能】
    24. 建築狭所空間の調査のためのドローン活用研究【持続可能】
    25. タイル張り試験体の定点観測による赤外線調査法の浮き検出精度に関する共同研究【持続可能】
    26. パッケージエアコンのエネルギー消費性能の試験法に関する研究【持続可能】
    27. 室内空間の有人環境における情報収集・発信を目的としたコミュニケーションツールとしてのドローンの活用可能性に関する研究【持続可能】
    28. 四足歩行ロボット×デジタル技術の開発と災害時の活用検証【持続可能】
    29. 環境配慮型コンクリートを用いた鉄筋コンクリート部材の構造性能に関する検討【持続可能】
    30. 環境配慮型コンクリートを用いた鉄筋コンクリート部材の構造性能に関する検討【持続可能】
    31. 吹付硬質ウレタンフォーム等の燃焼生成ガスの毒性に関する研究【安全・安心】
    32. 火災時のエレベーター利用避難における動的誘導表示を活用した避難誘導方法に関する研究【安全・安心】
    33. 鉄骨造建築物に使用される内外装材の継続使用性能評価体系構築のための検討【安全・安心】
    34. CLTパネル工法建築物の耐震レジリエンス性能の評価法と損傷度に関する研究【持続可能、安全・安心】
    35. 格子ボルツマン法を用いた建築物等に作用する風荷重の評価に関する研究【安全・安心】
    36. 構造用集成材の接着・製造条件等が火災時の荷重支持能力に及ぼす影響に関する検証【持続可能】
    37. 建築物の傾斜等の被害原因の分析に関する研究【安全・安心】
    38. 衛星測位データに基づく建築物ヘルスモニタリングの応答計測システムの高度化に関する検討【安全・安心】
    39. 鉄筋コンクリート造建築物の耐震レジリエンス性能の評価手法の検証【安全・安心】
    40. CLT等を利用した住宅における評価方法基準化に関する検討【持続可能】


第2部   主 要 活 動 の 概 要


  1. 組織
  2. 役職員数
  3. 予算
  4. 研究開発課題
  1. 1)運営費交付金による研究開発課題
  2. 2)外部資金等による研究開発課題
  3. 3)令和6年度共同研究開発課題
  1. 施設貸与
  2. 技術の指導等
  1. 1)技術の指導等
  2. 2)書籍等の編集・監修
  3. 3)対価を徴収する委員会・講習会
  4. (参考)無償の技術的支援(学会・協会等の活動への参画)
  1. 災害調査
  2. 講演会
  3. 国際協力活動
  4. 海外への渡航者
  5. 海外からの建築研究所来訪者
  6. 令和6年度交流研究員
  7. 令和6年度客員研究員等
  8. 所外発表論文等
  9. 役職員異動
  10. 研修
  11. 刊行物
  12. 年間主要事項
 

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