前回の無補強試験体フレームに、 粘弾性体によるダンパーを取り付けました。スパンの中央に見える
試験体サポートフレームと同じ青色の若干横長の長方形のように 見える物体がダンパーです。その上下には取付用の鉄骨フレームがあり、 上下それぞれの梁とは鋼棒で締め付けられています。(見えませんが、
梁の内部にも鋼棒を通してあります)
前回と同じく、加力梁とフレームとは周期調整用の積層ゴムによって接続され、 柱脚部はピン支持されています。
ダンパーありの場合の加振結果です。見てのとおり、試験体は ほとんど無被害に留まっていました。(外観から識別できる範囲で クラックなどの被害はなかった模様です。
ダンパーありの試験体での無被害を確認後、ダンパーを取り外して 同一の外力条件による加振を行いました。フレームの崩壊を確認しています。 (軸力がかかっていれば層崩壊を再現できたと考えられます)
向かって右側(東側)の柱の破壊状況です。柱頭部にせん断破壊が 見られます。
向かって左側(西側)の柱の破壊状況です。こちらは、柱脚部の被害の方が 大きかった模様です。