概要
 建設省では、総合技術開発プロジェクト「美しい景観の創造技術の開発」(平成5−8年度)の一環として、建設省の土木建築分野の各種現場で企画担当職員が簡便に利用できる景観シミュレータ・データベースの開発を行いました。
 現在、建設省・地方公共団体などの土木・建築・都市計画分野に導入中です。


特徴
■パソコン初心者をターゲットとする、シンプルなGUI
■建設事例、景観材料、一般景観構成要素から成る景観データベースから要素を持ってきて簡単にデータ構築できます
■3次元サーフェス・モデルによる景観構成の記述
■時間変化機能をもち、都市の成熟や材料の熟成をフォロー
■完全公開されたデータ形式
(自作ジェネレータ、現象シミュレータによるデータ生成が可能。またファイル・コンバータの作成が容易な形式となっている)

    LSS-G 形式:オブジェクトの形状、使用材料等、状況に依存しない景観要素を記述
    LSS-S 形式:時刻、光源、視点、背景等、状況に依存する景観要素を記述

■フリーウェアとして、ソースコードまで完全公開・自由アクセス。関連技術開発は自由です。


動作環境;使用OS
■WSでもパソコンでも使える、マルチプラットフォーム・ソフト(GWSでもPCでも使用可能)です。
ハードの急速な栄枯盛衰に対応します。


条件
  1. OpenGLがサポートされていること。
  2. GUIがXかNT/95であること

■実用的には、32K以上の色数、800×600以上の解像度があるのが快適です。また、スキャナーとカラープリンターがあると、様々な作業が事務所内だけで行えます。速度については、過渡期なので、開発陣にもまだ読めません。


主要な機能
■背景写真と3次元モデルの合成と、位置合わせを支援する写真の視点抽出機能
■地形データを活用する、ステレオ空中写真自動解析結果の利用(道路法面3次元データ自動生成もできます)
■歩行者やドライバーの視点からの可視範囲自動解析機能・視点移動経路指定機能
■材料系年劣化等の時間変化機能
■都市計画シミュレーションによる3次元市街地自動生成
■景観構成要素自動配置機能(点・線・面)
■景観データベースを駆使した景観構成の編集


適用分野
土木各分野
    −道路・橋梁・トンネル坑口・法面
    −治水・堤防・河川環境整備
    −砂防ダム
    −治水・利水ダム
    −海岸護岸
    −公園・橋詰広場等
公共建築物設計(営繕)
    −CADデータの活用
都市計画(主に市役所等)
    −規制誘導の枠組みの議論・シミュレーション
    −個別建築物の景観適合審査/建替・再開発の検討


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建設省建築研究所, BUILDING RESEARCH INSTITUTE