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■建築研究資料 |
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217号(2026(令和8年)7月) |
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本資料は、東日本大震災で多大な被害を受けた宮城県南三陸町において、災害公営住宅団地に併設される形で建設された高齢者生活支援施設「結の里」に関して、最初のアイデアの段階から、町内でのオーソライズ、イメージの構築と具体のプランの設計、そして運営体制の検討を経て、実現に至るまでの経緯を整理したものである。
災害後に建設される災害公営住宅は、自宅を自力で再建できない被災者に対して供給されるものであり、資金力や行動力が相対的に乏しい高齢者が多く入居することになる。災害公営住宅の入居者のうち高齢者が占める割合が半数を超えるような市町村や団地も多く、完成後に入居して生活が始まってからも、安心して暮らせるように見守ることが必要であり、また一人で暮らすのが難しい者に対しては様々な生活支援を行うことが求められる。 「結の里」は、このような高齢者の在宅生活を支える介護サービスを提供するとともに、住民が気軽に集えて地域でのささえあい・助け合いが広がっていくような場とするために、つくられた高齢者生活支援施設である。南三陸町の社会福祉協議会が補助金を受けて整備して運営を行っているところ、及び地域の住民が運営に関わっているところが特徴であり、このような民設民営の形で運営されている生活支援施設が併設されている団地は、東日本大震災後に建設された災害公営住宅の中でも珍しいものであり、意欲的かつ先駆的な取組といえる。 この施設は、南三陸町の住宅部局・福祉部局、南三陸町社会福祉協議会のほか、宮城県の住宅・福祉部局、災害公営住宅を建設するUR都市機構、外部から支援するコンサルタントや研究者、そして住民などの、様々な立場の人々の長年にわたる努力と協力があって実現したものであり、これらの主体が5 年程に渡って進めてきた検討の経過が本資料にまとめられている。 | ||||||||||||||||||||||
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