■建築研究報告

材端に拘束をもつ木造單一柱の壓縮試験

久田俊彦, 竹之内清次, 後藤一雄

建築研究報告  No.4,  昭和25年5月


<概要>

  實際の木造單一壓縮材の材端は計算上假定するピン端ではなくてホゾ差,釘,ヂベル,ボルト等の各種接合法で接合されて居り,そこには各構法に應じた種々な拘束が存在する。
  又柱はその缺點,荷重の偏心等の爲壓縮力に對して一般に純然たる挫屈をせず曲げを伴う壓縮破壞を起すのが普通である。今回はまず兩端が横架材にホゾ差接合された單一長柱の壓縮試驗を行ってその強さと性状を調べ,之を兩端ピンで中心荷重をうける所謂Eulerの挫屈荷重値と比較してその安全性を檢討した。
  又實際の木造單一長柱のもっている缺點即ちその元彎曲及び材の非等質性に基ずく偏心についても同時に驗測した。

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