改修効果確認のための振動台実験 概要

このページでは、実験の諸元を簡単に解説する。(より詳しい パンフレット(A4 12 ページ程度)がありますので、ご希望の方は こちらをご覧ください。
  1. 実験の目的と概要
  2. 入力地震動
  3. 試験体概要
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1. 実験の目的と概要


2. 入力地震動


3. 試験体概要

 実験は、科学技術庁防災科学技術研究所の大型耐震実験施設を 使用している。振動台上には試験体の他に水平力を作用させるための 220t のおもりが設置されている。

振動実験全景
(左側の赤茶色の部分が 220t のおもり。 ベージュの支持具と積層ゴムで支持されており、 自由質量として運動する。
水平力は画面左 オレンジ色のロードセルから ブルーの加力梁を通して試験体に伝達される)


 試験体は中間層を想定しているため、実験にあたって様々な 工夫を加えている。上記の 220t のおもりの役割は、 当該層から上の部分の重量を地震時の水平力として付加する ことである。さらに、実際の応力状態を模擬し、 柱のせん断破壊を再現するために、 左右の柱には油圧ジャッキと PC 鋼棒・皿ばねを用いて 軸力を導入している。
 また、試験体単体では対象とした建築物の固有周期と大きく 差が生じるために、RC 造フレームと加力梁の 間に積層ゴムを介在させ、何層分かの変位を発生させて 周期を調整している。

フレーム柱頭部分:試験体右から
(画面中央オレンジの物体がロードセル。 その上下にある数段のリングが皿ばねで、 あらかじめ緊張力を導入した PC 鋼棒とともに 軸力を保持する。
柱部分はブルーの加力梁と積層ゴムで 挟まれている)

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