地形データの作成
 地形データを作成するには、ステレオ空中写真自動解析技術を利用することができます。この技術は、平成5〜6年度に建設省国土地理院が建設技術評価制度により民間6社の技術を認定したもので、空中写真から標高を自動解析したDTMデータを生成します。測量会社等では、既にデータ作成業務を営業開始しています。
 景観シミュレータでは、このDTMデータからコンバータでLSS−Gデータを生成し利用します。
 データの巨大化に対応した間引処理等を開発しました。
市街地自動生成
地割をディジタイザで簡単入力
都市計画条件・建築類型から市街地生成
生成結果を簡易レンダリング表示
    (LSS−Gデータとして保存し、更に編集)
太陽方位・初期視点を自動計算
    (LSS−Sデータとして保存)
      [ファイル]地割ファイル選択・出力名
      [都市計画]容積率・高さ制限等
      [生成条件]敷地生成・建築類型
      [視点位置]距離・方位角・仰角指定
    MENU:
      [太陽方位]緯度経度年月日から計算
      [再描画]
      [終了]
      [ヘルプ]


写真合成
 土木建築施設をこれから建設しようとする現場周辺の写真に、対象施設のデータを上書きすることにより、手軽に景観シミュレーションを行えます。
 写真は、スキャナーで入力し、ファイル・コンバータによりSGI形式のファイルにします。
 対象施設は、景観データベースから検索した過去の類例、CADデータからコンバータで作成したLSS−Gデータ、あるいは景観シミュレータの形状生成機能で作成したデータが利用できます。
 対象施設を写真上の正しい位置に描くために、「視点抽出機能」が使えます
    視点抽出機能:
     背景写真を、透視図と見なして、その中に写っている、座標値を明らかにできる対象物を手掛かりに、写真を撮影した視点位置、注視方向、視野角、傾斜角等を復元計算(標定)します。
     これと同じパラメータで対象施設(3次元データ)の透視図を作成し、上描きすれば、正しい位置に収まります。
     数学的には最低4点指定する必要があり、多くの点を与えた方が良い結果が得られます。
視点設定
 視点移動を行うためには、画面下部の回転・拡大縮小・シフトのボタンを操作します。
 視点位置・注視方向等のパラメータが判る場合には、[編集]−[視点座標]メニューで数値入力します。
 視点位置制御機能を起動すると、地図の補助画面を開き、可視範囲の解析、移動経路の設定(アニメーション)が行えます。この機能を用いるためには、地形データが用意されている必要があります。
    視点位置制御機能:可視範囲解析
    対象物が、どこから見えるかを自動解析する機能です。
    解析結果は、視点設定や移動経路指定でも参照できます。

    ●可視範囲の解析:地形が用意されていれば、検討対象物がどの範囲から見えるかを自動解析できるようになる。
    ●利用者が指定した範囲から、対象物が見えるかどうか、また見えるとすればどの程度見えるかを解析する。
     解析は、指定した範囲を桝目に区切って、それぞれの桝目について行う。桝目の細かさは利用者が指定できる(初期値100m)
     解析結果の表示は、丸見えを赤、見えないを青とし、対象物の見付で何割が見えるかを地図の上に色塗り表示する。
     解析結果は記憶され、視点設定や移動経路指定の作業の中で参照することができる。
     なお、この操作を行うためには、窓を開く前に、検討対象を指定しておく必要がある。

    視点位置制御機能:視点設定
      歩行者、子供、自動車運転者等の視点高さで、地図上で指定した位置から対象物を眺めた景観を指定する機能です。
       地図窓の中で、地点を指定すると、主窓の中で、そこから眺めた景觀を直ちに表示する。視点の高さについては、歩行者、自動車運転者、子供の視点の高さのほか、地面からの任意の高さが指定できる。
       これにより、正確な地点から眺めた景觀を検討することが可能になった。
    視点位置制御機能:移動経路設定
    将来の道路計画線等に沿った景観の展開を検討できます。

    ●移動経路指定
     地図窓の中で、例えば道路計画線等に沿った移動経路を指定し、それに沿って視点を移動する。眺める方向として、対象物固定と、正面(移動方向)が選択できる。

      ・現段階では、視点位置制御機能は、シーンに対してのみ使用することができる。
    ●視点位置制御の補助窓を開くと、 景觀構成を平面図(地図形式)として表示する。この窓の中で、次の操作が行える。
    ●可視範囲の解析:地形が用意されていれば、検討対象物がどの範囲から見えるかを自動解析できるようになる。
    ●利用者が指定した範囲から、対象物が見えるかどうか、また見えるとすればどの程度見えるかを解析する。
    解析は、指定した範囲を桝目に区切って、それぞれの桝目について行う。桝目の細かさは利用者が指定できる(初期値100m)
    解析結果の表示は、丸見えを赤、見えないを青とし、対象物の見付で何割が見えるかを地図の上に色塗り表示する。
    解析結果は記憶され、視点設定や移動経路指定の作業の中で参照することができる。
    なお、この操作を行うためには、窓を開く前に、検討対象を指定しておく必要がある。
    ●視点設定
    地図窓の中で、地点を指定すると、主窓の中で、そこから眺めた景觀を直ちに表示する。視点の高さについては、歩行者、自動車運転者、子供の視点の高さのほか、地面からの任意の高さが指定できる。
    これにより、正確な地点から眺めた景觀を検討することが可能になった。
    ●移動経路指定
    地図窓の中で、例えば道路計画線等に沿った移動経路を指定し、それに沿って視点を移動する。眺める方向として、対象物固定と、正面(移動方向)が選択できる。
      ・現段階では、視点位置制御機能は、シーンに対してのみ使用することができる。
    配置機能:
    様々の要素を、景觀の中に配置することができる。
      ・配置の補助窓を開くと、平面図・地図が表示される。この窓の中で次の操作が行える。
    仕上材料選択編集
    対象物の表面仕上げの色彩、テクスチュア等を編集することができます。
    対象物は、画面中の対象物をマウス・クリックで選択することにより強調表示されます。
    仕上選択は、マテリアル・テクスチュア機能により指定します。この機能では、補助ウィンドウを開いたまま、次々と対象を替えて編集することができます。
    対象物が構造化されている場合、親グループを選択し、一括して指定することもできます。また、選択モードを面にして、一つの面だけを編集することもできます。
      配置機能:
      地形や市街地データの上に、様々の施設や点景を配置することができます
      。 配置機能は、LSS−Gデータ、景観データベースから検索した対象物、既に構築されている景観構成から選択した要素等に対して、用いることができます。
      配置方法は、点配置のみならず、線配置・面配置が選択できます。
      配置位置は、補助画面(平面図)の上で、マウスで指示します。


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    建設省建築研究所, BUILDING RESEARCH INSTITUTE